テレルジ国立公園ツアー2日目のレポートです。1日目はチンギス・ハーン騎馬像とヨルト山ハイキング、豪華ゲル泊でした(前回記事はこちら)。
2日目は、遊牧民の暮らしに触れる体験と、乗馬でのアクティビティがメイン。モンゴルらしさを存分に感じられた1日でした。
2日目朝食
朝食は牛乳のスープとキャビア乗せスライスパン、ウインナーと卵。重すぎずちょうどいい量です。ロシアに隣接しているので、魚卵は比較的安価に手に入るようです。

この牛乳のスープが、ほんのり甘くてすごく美味しくて!!ガイドさん曰くインスタントでその辺で買えるとのことでしたが、結局見つけられず残念でした。

遊牧民のゲルへ
朝食を済ませたら、実際に遊牧生活を送る現地のご家族のゲルへお邪魔しました。

番犬ですが昼間はお昼寝タイム。可愛いです。

ゲルの屋根部分にチーズを干していました。空気がかなり乾燥しているので、すぐに乾きそう。

ゲルの中にはお母さんと娘さんがおり、ちょうど食事の準備中。広さは想像通りでした。遊牧民のご家族は私たちに干渉せず、たまにガイドさんの質問に答えるくらいで、勝手にお邪魔している感覚が強いです笑

そして、今回のツアーでかなり楽しみにしていたのが、乳製品の試食。
私は各地の乳製品、特にチーズを食べるのが大好きなのですが、モンゴルは普段目にしない種類のものが沢山あり、遊牧民手作りの乳製品が食べれるというのもこのツアーを選んだ理由のうちの一つでした。
用意していただいていたのは、スーテーツァイ、ウルム、アーロール、揚げパン、蒸留酒。蒸留酒は通常馬乳酒が一般的ですが、これは牛乳で作っていると言っていたような。

手前:スーテーツァイ
奥:ウルム

左:蒸留酒、中央:アーロール(乾燥させたチーズ)、右:揚げパン(ウルムをつけて食べる)
味の感想としては、どれもすごく素朴。過度に味付けされておらず、素材の甘み、旨みを感じました。乾燥させているパサパサした食感のものが多く、口の水分が持っていかれます。
好みは分かれそうですが、私は全体的に結構好きでした!ウルムを一番楽しみにしていたのですが、時期か、作ったタイミングなのか、ものすごく美味しいというわけではありませんでした。

乳製品を食べながら、ガイドさんにゲルの中を説明してもらいます。生活の知恵が詰まった居住地であることを改めて感じ、リアルな遊牧民の暮らしぶりを垣間見ることができる貴重な機会でした。
亀石クライミング
車で移動し、テレルジ国立公園のシンボル的存在である「亀石」へ。その名の通り、亀そっくりの形をした巨大な奇岩です。

見るだけかと思いきや結構上の方まで登れるようで、軽いクライミングをしました。酸素が薄いのと、難易度は高くないもののそこそこ登るので普通にキツいです。
途中、中高年の日本人団体とすれ違いましたが、彼らは大分辛そうでした。運動習慣がない人にはきついかも。
ただ、迫力のある大きな岩を登っていくのは結構楽しいです。同じ高いところからでもヨルド山とはまた異なる展望が広がっていました!

2日目昼食

お昼はモンゴルの伝統料理「ホルホグ」をいただきました。羊肉と野菜を、焼いた石と一緒に密閉した容器で蒸し焼きにする豪快な調理法が特徴の料理です。
テーブルにどん!とでかい羊肉の塊が置かれます。小さいナイフが一緒に渡され、切り進めて食べていく方式です。
ガイドさんは切り慣れていて、最初は切り分けて渡してくれ、そのあとは自分たちでもチャレンジしました。
味付けは完全に塩だけで超シンプルですが、十分過ぎるほど旨みがあり、柔らかくて美味しい。切り分けに苦戦しながらもがっついて食べ進めました。
乗馬でアリヤバル寺院へ
今回のツアーのハイライトの一つ、乗馬体験です。これもすごく楽しみにしていました。馬に乗り、往復約1時間かけて山の中腹にあるアリヤバル寺院を目指すというものです。
馬のレンタルゾーン?のようなところで、乗る馬を選んでもらいます。

自分で操縦するのかな?と思いきや地元の少年が引き連れてくれるみたいで、特段乗り方の説明はありませんでした。見た感じ中学生くらい?めちゃくちゃ若い……

3頭の馬を上手に引き連れながら進んでくれます。すごすぎる。
ちなみにガイドさんは普通に1人で乗ってました。モンゴル人スタンダードなのか、ガイドだから習得したのかは分かりません。
亀石を通過。乗馬だと動物を車よりさらに近くで見ることができ、空気感や景色をよりダイレクトに感じられてめちゃくちゃ気持ちいいです。

途中で馬がツアーのバスにビビって進むのを渋る場面がありました。大きくて動く謎の物体、そりゃ怖いですよね。
道中の山道を抜けると見えてくるアリヤバル寺院は、チベット仏教の瞑想センターとしても知られるスポット。
寺院自体はかなり高いところにあり、ふもとで馬から降りて登ります。

1日目と同様、標高が高くキツイ…!!階段も多く、息切れしながら登ります。

到着。

ここまで登ってきた達成会と爽快感があります。

寺院の中は非常にカラフル。

寺院の周りを時計回りに一周し、その途中にあるマニ車(経文が入った円筒)を手で回しながら歩きます。
筒を時計回りに1回転させると、中に入っているお経を1回唱えたのと同じ功徳が得られるとされているそうです。文字が読めない人でも功徳を積めるようにという、実用的な発想から生まれたもの。参拝しにきた人は皆このマニ車をガラガラと回しながら寺院の周りを歩いていました。

ソフトクリームを売っている場所があったので購入。牛乳が新鮮なのか、階段を登って疲れてるからか、かなり美味しかったです!

帰りは来た道をそのまま戻ります。馬は前を行く馬の後ろについてくる習性があるようで、その辺にいた馬が私たちの馬の後ろにぴったりくっついてきました。可愛い〜

寺から1時間ほど乗馬。馬とお別れして、車に乗り込みます。
一点乗馬の際に注意しなければいけないのは、馬の糞。馬は、歩きながら糞します。
基本は垂直に落下しますが、ものすごい間近で脱糞シーンを見ることになるのと、匂いが………運が悪いとしっぽなどで跳ねてかかる可能性ありです。生き物なので仕方がないですが、要注意。
2日目夕食
乗馬から戻ったら、2日目もキャンプ内で夕食。スープとパスタでした。スープはロシア料理のボルシチ。モンゴル風にアレンジされているかもしれません。野菜たっぷりで嬉しい

ラグーパスタ。羊肉は大好きですが、昼食でがっつり食べていたので比較的軽めのものが出てきて嬉しかったです。

散策〜星空観察
夕食後は、再び周辺を散策。夕日が草原を照らす時間帯が特に美しいです。

日没までモンゴルの風景を堪能しました。

天気も良かったので満点の星空を見たくて、ゲルキャンプを出て灯りが少ない場所を目指して歩いていたのですが、ある程度離れたところで犬の唸り声が聞こえ始めました。
やばい。
完全に家畜を盗みに来た侵入者だと思われている
スマホで照らせる範囲では犬がどこにいるかわからない。しかも一頭ではなく完全に数頭いる。怖すぎて、でも犬の習性的に走ったら追いかけてきそうなので、しばらく後退りして、唸り声が聞こえなくなってからダッシュで逃げました。
しばらく心臓がバクバク言ってました。
なので、星が見たくても自分が宿泊しているゲルキャンプから出ないようにしたほうが良いと思います。実体験を添えて。
明るいっちゃ明るいんですが、星はある程度見えます。

日中はすごくフレンドリーで撫でさせてくれたんですが、夜はしっかりお仕事してるんですね…。
2日目まとめ
遊牧民の暮らしに触れ、伝統料理を味わい、乗馬で山奥の寺院まで足を運ぶという、モンゴルらしさをこれでもかと詰め込んだ1日でした。
夜の恐怖体験は良い意味でも悪い意味でもかなり記憶に残っています。笑
3日目はいよいよ最終日。帰り道のスーパー立ち寄りも含めて、次回の記事でレポートします!
余談:モンゴル料理・文化について
ガイドさんからモンゴル料理のことを色々と聞くことができました。彼は遊牧民ではなく、夏の間はウランバートルで柔道の先生をしているそうですが、都市部在住でも家畜との距離感はかなり近いことがわかりました。
以下、聞いていて興味深かった情報です。記憶が曖昧な部分もあるので、悪しからず。
- モンゴル人は肉の部位が分かる:調理された状態でもどのあたりか分かるそうで、美味しい部位や柔らかい部位を優先的に取り分けてくれました!
- 肉料理の「赤い食べ物」を冬に、乳製品の「白い食べ物」を夏に食べる季節サイクルがある
- 羊はその辺の道の荷台で売られている
- 苦しませないように殺すのが命への感謝。羊のお腹に切れ目を入れ、そこに手を入れて大動脈を切る屠殺方法をするそう。
- マーモットを食べる。モンゴルにはマーモットが生息しており、大変に美味なものとして目上の人への贈り物などで食べることがあるようです。ガイドさん曰く、脂が乗っていて美味しいんだそう。
一方、マーモットは齧歯類なので病原菌を有しています。よく調理して食べるほか、調理の際はマーモットの血が傷口などから入らないよう、手袋等をして細心の注意を払うそうです。家畜としては飼われていません。
マーモット、食べてみたい!と思ったのですが、食べて死亡した例が実際にあるらしく、基本的には狩猟は違法・食べることは禁止されているようです。それでも食べる人がいるくらい美味しいということなんでしょうね。
以上、余談でした。それでは次の記事で!

