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モンゴルの乳製品の味と製造体系|ウルム・アーロールなど

世界の食文化

家畜とともに生きてきたモンゴルには、多彩な乳製品が根づいています。モンゴルでは乳製品を総称して「цагаан идээ(ツァガーン・イデー=白い食べ物)」と呼びます。

私は乳製品(特にチーズ)が好きで行く前から楽しみにしていたのですが、実際に売り場を見てみたら想像以上!!

写真はほんの一部ですが、乳製品だけで相当の面積を占めています。種類が多すぎて何が何なのか全くわからない。

ということで、私と同じく乳製品に興味がある人向けに、また、個人的な整理としてモンゴルの乳製品についてまとめたいと思います。

飲み物

сүү(スー)

乳のこと。牛、羊、ヤギ、ラクダ、馬、ヤクなど様々です。家畜ごとに味が違うので飲み比べしてみてもいいかも。

ラクダ乳は個人的にはオススメしません。

сүүтэй цай(スーテイ・ツァイ)

塩入りミルクティー。モンゴルの日常の飲み物です。

多分比率的には乳はかなり少ないんじゃないでしょうか。めっちゃ薄めた牛乳(ほんのりしょっぱい)という感じです。

айраг(アイラグ)

馬乳酒。馬の乳を発酵させた微炭酸の酸っぱいお酒で、アルコールは低め(2〜3%程度)。体に良い飲み物として、小さな子供も日常的に飲むのだそうです。

飲んでみたかったのですが1回目の訪問では機会がなく。なお、東京にあるモンゴル料理店で馬乳酒を飲むことができます。

хоормог(ホールモグ)

ラクダの乳を発酵させた飲み物。ゴビ地方で有名で、アイラグより穏やかな酸味だそう。

шимийн архи(シミーン・アルヒ)

乳から作る蒸留酒(ミルクウォッカ)。発酵乳を蒸留して作ります。

ほんのりと乳の香りがします。普通のウォッカより度数が低い感じ。クセはほとんどありませんでした。

発酵乳・クリーム・バター

тараг(タラグ)

ヨーグルト。酸味が強く、砂糖をかけて食べることも多いそうです。

өрөм(ウルム)

乳を煮て表面に固まった乳脂肪の膜がウルム。ボールツォグという揚げパンにのせて食べます。濃厚でクリーミーで美味しい、のですが、塩か砂糖が欲しかったかも。グラニュー糖をかけて食べるのも一般的だそうです。

ちなみにスーパー(ノミンデパート地下1階)でもウルムを買うことができました。が、間違えて冷凍してしまい全く味が分からず…次行く時は必ずリベンジしたいです。

тос(トス)、шар тос(シャル・トス)

ウルムを加熱して純度の高い脂肪分を抽出したバターオイル(ギー)です。モンゴルでは料理に使うほか、お茶に入れたりもするそう。

цөцгий(ツォツギー)

ウルムをさらに加熱すると油(①黄色い脂肪分:シャルトス=バターオイル、②白い油:チャガントス)が得られ、その残渣をツォツギーと呼びます。いわばサワークリームのようなものと考えてよさそうです。

これは写真を撮っただけなので、ぜひ食べてみたいです。ただ、内容量が多いものばかりで、安易に手を出せないんですよね…

チーズ・乾燥乳製品

アーツ

アーロールを乾かす前の段階のことをアールツと呼ぶそう。

食感としてはカッテージチーズに近い粒感があります。酸味がありますが、加糖されているのとブルーベリー味がついていて、甘酸っぱくて美味しかったです。

ааруул(アーロール)

凝乳を乾燥させた硬いチーズ状のおやつ。酸っぱくて非常に硬く、保存食にもなります。

遊牧民ゲル訪問で出してもらったアーロールは酸味が非常に強く、乾燥しているので口の中がパサパサになりました。
一方、市販の商品では加糖、ソフトタイプのアーロールなどが販売されています。

これはノミンデパートの地下1階スーパーに売られていた冷蔵タイプのアーロール。ソフトで甘酸っぱく、ホロっと崩れる食感がクセになります。

бяслаг(ビャスラグ)

チーズ全般を指す言葉。現在は工場製のものも多くあります。2025年の旅行では出会うことができませんでした。

ээзгий(エーズギー)

凝乳を型に入れて固めた、甘みのあるチーズのような菓子。ツァガーン・サル(旧正月)の飾り台にも載ります。

画像奥の茶色いそぼろ状のものは、直接確認はできなかったのですがエーズギーのはず。

ほんのり甘くて少し香ばしく、アーロールよりもこちらが好みでした。

乳製品の製法体系

各乳製品の製法体系をまとめてみました。特にチーズに関しては、西欧のレンネットによるチーズ製造とは異なり、酸凝固・熱凝固によって製造しているのが特徴です。

乳製品の名称や製法は、地域・家畜の種類・家庭によって大きく異なります。上記画像は、主に下記文献とサイトをもとに自分なりに整理したもので、一部の表記や製造の流れに実際とズレがある可能性があります。あくまで一例として捉えてくださいね!

ちなみにこれはほんの一部で、モンゴル人が製造する乳製品は30種類以上あると言われています。※とはいえ、よく作られる乳製品は10種類前後、常時喫食される種類はもっと少ないとのこと。

数日間の滞在ではメインどころ以外の乳製品に出会うのはなかなか難しそうです。一回がっつり滞在してみたいものです。

モンゴルの乳製品はどこで食べられる?

今回、乳製品の多くは参加したツアーの一部である遊牧民ゲル訪問にて振る舞ってもらえました。モンゴルらしさと、遊牧民の暮らしをより肌で感じられるのはこちらですが、ゲルに訪問する予定がない方はスーパーで入手するのも一手です。

遊牧民ゲル訪問ができるツアーはこちら↓

【2泊3日】遊牧民宅でランチ&乗馬体験!テレルジ国立公園&ヨルト山ハイク モンゴル文化満喫ツアー<食事付き/日本語ガイド/ウランバートル発>

ツアー全体の流れや宿泊したゲルの詳細はこちら↓


ちなみに、通販で取り寄せられないか調べてみたのですが、犬・猫用のアーロールしか見つけられませんでした。笑

モンゴル現地でも犬にあげることはあるようなので、それなりに近しい味はするかもしれませんが…

興味がある人はぜひ、現地に行って味わってみてください!

では次の記事で

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