
八丈島行きの飛行機が欠航になった!
まずは何をすればいいの?
こんな方のために、実際に2回連続で欠航を経験した私が、
◼︎ 欠航の実際の流れ
◼︎ 欠航になったらすぐやるべきこと
◼︎ ANAの振替/払い戻し方法
◼︎ 欠航になった後何をしたのか
を、実体験に基づき紹介します。手っ取り早く対処法を知りたい方は、目次の「2. 欠航になったら?すぐにやるべき対応・優先順位」にお進みください!
欠航したのはいつ?どんな状況だった?
いつ欠航したか
【1回目】
- 時期:2025年5月上旬 土曜日
- フライト:ANA1891 羽田 7:30 – 八丈島 8:25 (いわゆる1便)
- 欠航理由:強風
- 欠航の連絡:当日、搭乗約1時間前に空港内放送、メール、SMSで通知あり
【2回目】
- 時期:2025年5月末 土曜日
- フライト:同じくANA1891便
- 欠航理由:視界不良
- 欠航の連絡:当日、搭乗約30分前に空港内放送、メール、SMSで通知あり
どういう状況だったか
前日夕方、「天候調査のお知らせ」が届く
実はこの2回とも、搭乗前日の夕方17時前頃に、メールとSMSでANAから「天候調査のお知らせ」が届いていました。
天候調査とは(詳細はクリック)
搭乗予定便の出発もしくは到着時刻に悪天候が予想される場合、航空機が安全に離着陸できるかを精査し、運航の可否判断を行うこと
これが届いた時点で欠航の可能性は高まっているということですね。
これ、何が嫌かというと、調査の結果が前日に発表されることもあれば、欠航2回目のような保安検査ギリギリの時間まで結果が判明しないこともあるというところです。
「天候調査のお知らせ」が届いたら無料で予約変更・払い戻し可能
なお、天候調査のお知らせが届いた時点で、手数料なしで予約変更・払い戻しを受けることができます。
遠方に住んでいる方は、羽田まで来て当日欠航になるのは困りますよね。しかも、悪天候が理由で欠航になった場合の交通費は自費負担で、ANAから補償されません。なので、お知らせが来た時点で振替・払い戻しの決断をするのも選択肢の一つです。

私は、羽田までそう遠くない場所に
住んでいるのでひとまず空港に行きました。
参考:ANA よくあるお問い合わせ
保安検査場を通れない
さて、当日、空港に着いたはいいものの、保安検査場のゲートにQRコードをかざしても何故か通過できません。
どうやら、天候調査中だと保安検査場を通過できないようでしたので、調査の結果が発表されるまで外でしばらく待つことになりました。
私は機内持ち込み手荷物だけだったのですが、Xでは「天候調査中だと手荷物が預けられない」と投稿している人がいましたので、預け入れもできないのかもしれません。
そしてソワソワしながら待っていると欠航の空港内アナウンスがあり、続けてメールとSMSが改めて欠航のお知らせが来て落胆・・・という流れでした。

早起きして空港まで来たのに…
欠航になったら?すぐにやるべき対応
私が考える、欠航になったらすぐにやるべき対応の優先順位をお伝えします。
- 同日便に予約変更できるか確認(早い者勝ち!)
- 行けないと判断したら、旅行先へのキャンセル連絡
- 同日以降に予約変更するか、中止するかの判断
なお、悪天候などが理由の欠航の場合、予約変更にも払い戻しにも手数料は発生しないのでご安心ください。
①まずは「同日便への予約変更」ができるか確認・手続き!
欠航しても、その日の別便(後の時間帯)が飛ぶこともあります。
多少時間帯がずれてもその日に行きたい!という場合、一番優先すべきは、この“当日中の便”への予約変更です。
なぜなら、同じことを考える人がたくさんいて、席がすぐ埋まってしまうからです。
欠航当日の予約変更方法
欠航当日の予約変更方法は空港カウンター、WEB、電話の3つです。
・まずカウンターの混み具合を確認
→ 空いていればそのまま手続き(この時、WEBも並行して見たほうがいいかもです)
・カウンターが混んでいればWEB手続き
電話は混み合っている可能性があるので、この順番が良いかと思います。
ちなみに、席が埋まるのは想像以上に早いと考えたほうが良いです。
2回目の欠航時に次の便に振り替えようとしましたが、WEBで見たらすでに残席1、モタモタしていたら全て埋まってしまいました(!)
島民の方も多く利用しているので、振替手続きに慣れている人がたくさんいると思って挑みましょう。
無事同日への変更が完了したら、時間が決まっているレンタカー屋、宿泊施設、飲食店などへの一報をお忘れなく。
▶︎ANA: 悪天候などが理由の変更・払い戻し
▶︎ANA: ANA便への変更(振り替え)手続きの手順について
▶︎ANA: 電話問い合わせページ
※ANAから航空券を予約した場合の対応です。パッケージツアーや団体旅行の場合は対応が異なりますので公式サイトからご確認ください。
②その日に行けない場合は、旅行先へのキャンセル連絡
少なくともその日は行けない/行かないことが確定したら、旅行先にキャンセルの連絡を入れましょう。
ANAの当日以降の振替、払い戻し手続きはある程度猶予があるのでこの後で大丈夫です。
- 宿泊施設やレンタカー、その他予約している施設に欠航で行けない旨を伝えましょう。
- 予約サイト経由なら、WEBでキャンセル。
- キャンセルポリシーの確認もお忘れなく!
💡 「悪天候による欠航」であれば、無料キャンセルに応じてくれる施設も多いです。ただ、キャンセル料が発生する場合もあるので、予約時に「欠航時は無料キャンセル可能か」確認をしておくことをお勧めします。
③同日以降の予約変更、もしくは払い戻しの手続きをする
予約変更の手続き
同日振替よりは急ぐ必要はないですが、後日改めて行きたい場合はなるべく早い方がいいです。
通常の予約時と同様、席がどんどん埋まっていってしまい、振替を希望する日程・時間帯に空きがあるか分からないからです。
日程が決まり次第、WEBか電話で空き状況を確認し、空いていたら確定してしまいましょう。
なお、変更手続きの期限は、予約便出発予定日から10日以内です。
▶︎ANA: 悪天候などが理由の予約変更(ANA便への振り替え)
▶︎ANA: ANA便への変更(振り替え)手続きの手順について
払い戻しの手続き
払い戻しの期限は、予約便出発予定日から30日以内(ANAウェブサイトでは10日以内)です。
ANAウェブサイトでの払い戻しができるケースとできないケースがあるようで、できない場合は電話で対応してもらうこととなります。
▶︎ANA: 悪天候などが理由の払い戻し
予約変更不可運賃で予約した場合の注意点
ちなみに、予約変更ができる運賃/できない運賃のどちらで予約したかによって、変更可能な搭乗期間や変更可能回数が異なります。
今回、私は後者で予約していたので、その場合の注意点をお伝えします。
変更可能回数は1回のみ
一度変更をした後は、日程を間違えた/都合が悪くなってしまったなどの理由でも変更の融通がききません。また、変更できないなら払い戻ししたい、という場合でも手数料が発生しますので、行ける日程をしっかり確認してから予約変更をされることを推奨します。
ちなみに、変更後の便が遅延・欠航となった場合は、再度予約変更できます。
変更可能期間は元の出発予定日+30日
変更可能期間はもともとの出発予定日+30日までです。この期間は変更後の便が欠航になっても同じです。
(例)最初の予約便の出発日が 3/1 で、欠航になった場合
・・・3/1の翌日から起算して30日=3/31までの出発便へ変更可能
では、3/1の便が欠航になったので、3/15に振り替えたとしましょう。
3/15の便が再び欠航になった場合どうなるのかというと、3/15の翌日から起算して30日=4/14まで予約変更できるわけではなく、3/31までしか変更することができません。
土日で行くとすると最大4回までしか予約変更できないので、(実際は他の予定もあるでしょうし)、この欠航率でこの制度は結構理不尽だと思うんですよね
3回目でなんとかたどり着けたからよかったものの、いまだに全然納得いってません(笑)
有効期限が切れるSKYコインで予約した場合

ちなみに今回、私の手続きをややこしくしたのは期限が切れるANA SKYコインを利用して予約したことでした。
そもそも無理に予約変更するんじゃなくて払い戻しすればいいじゃん、という話ですが、手続き時点で期限切れのSKYコインを使用して予約していたので、払い戻しだと使用した17,000コインを失効する状況だったのです。
なので、なんとかして最初の予約便から30日以内に行く必要がありました。
3回目の挑戦は30日ギリギリでラストチャンスだったので、本当に祈るような気持ちでした(笑)
欠航になった日は何をしたのか
欠航でいきなり暇になったら何をするか迷いますよね。私が当日何をしたか、参考までにお伝えします。
1回目の欠航時は普通に家に帰ったのですが、2回目は近辺で車を借りて、茨城北部に行きました。
一度友人に連れてきてもらってからお気に入りの、那珂湊おさかな市場という市場があるんですが、ここでは新鮮で大きい寿司ネタが乗った回転寿司を食べたり、新鮮な魚を安く買ったりすることができます。

また、近くにはとにかくたくさんの品種の干し芋が買えて、お芋のジェラートが食べられる場所があります。



今回は行っていませんが、梅酒・梅シロップ作り体験ができる施設も車で行ける距離にあります。
高速に乗って、渋滞していなければ2時間満たずで着きますし、早朝便で予約していた場合は日帰りで十分帰って来れる距離です。
もしご興味のある方がいればぜひ訪問してみてください!個人的オススメです!
(参考)八丈島便が欠航しやすい理由
八丈島について事前に調べ、八丈島空港は発着便の欠航が多いらしいということは把握していました。
実際に短いスパンで身をもって体験したわけですが(涙)、何故欠航が多いかというと、離着陸がとても難しい空港だからです。理由は主に2つ。
- 空港に吹き下ろす強風
・滑走路を挟むように南北に二つ山がそびえ、山から吹き下ろす風で気流が乱れやすい
・国内各空港では、着陸を制限する「横風」の風速が定められているが、八丈島空港の場合は360度どの方向から風が吹いても、この気流の影響で着陸の安全に影響する可能性があるため、ANAは全方向に横風制限を設けている
- 視界不良
・とくに梅雨時には、濃霧が発生し、視界不良になる
・上空約100メートルで、パイロットが滑走路を視認できなければ、着陸できないため、飛行機が引き返すことが多発
今回私はまさにこの2つの理由で欠航になりました。
注意しなければいけないのは、以下2点です。
◼︎晴れていたとしても必ずしも飛ぶわけではないということ
◼︎飛んだとしても、着陸の条件が悪ければ羽田に引き返す可能性があるということ
参考サイト:ANA機内誌WEB版「翼の王国」
まとめ:それでも八丈島に行きたいあなたへ
楽しみにしている旅行、飛行機が飛ばなかったらショックですよね。でも、このようなリスクがあっても訪れる価値は十分ある島だと私は思います。
この記事は既に欠航になった方が見てくださっているかもしれませんが、皆さまの便が無事飛んで、八丈島に辿り着けることを祈っています。
ちなみに筆者は3回目の挑戦で、ようやく八丈島に上陸できました!(その時の旅行記はこちら)